はぐれの徒然なるままに(仮)

肩こりと老眼が進行中の中年男性による回顧録

2023-03-01から1ヶ月間の記事一覧

クリスティーの「雲をつかむ死」再読

クリスティーが書いた「複数の時計」と「雲をつかむ死」という小説。 この2作品では冒頭から殺人事件が起きますが、 その事件現場が少々特殊な現場だと自分は思います。 前回の記事では「複数の時計」については書いたので、 今回は「雲をつかむ死」について…

4月に向けて彫刻制作(終)

自分に木彫を教えてくれた【彫刻の先生】が主宰する木彫教室があります。 そして、その教室の生徒さん達の作品展に、 自分も作品を出す事になりました。その為、去年の12月から出展作品の制作に入り、 制作状況を「4月に向けて彫刻制作」と題名をつけて記…

クリスティーの「複数の時計」再読

クリスティーが書いた「複数の時計」と「雲をつかむ死」という小説。 この2作品では冒頭から殺人事件が起きますが、 その事件現場が少々特殊な現場だと自分は思います。 なので、今回は先ず「複数の時計」について書いていきます。 複数の時計 (ハヤカワ文庫…

クリスティーの「もの言えぬ証人」再読

今回、改めて自分が所有しているクリスティーの小説を全部読み直した時、この「もの言えぬ証人」という小説も楽しく読めたのですが、どの点が面白かったのかがわかりません。ただ、残念な点はわかります。なので今回は「もの言えぬ証人」の残念な点について…

4月に向けて彫刻制作⑬

自分に木彫を教えてくれた【彫刻の先生】が主宰する木彫教室があります。 そして、その教室の生徒さん達の作品展に、 自分も作品を出す事になりました。この作品展に参加する生徒さん達は、 「出展する作品」と「共通課題」の2種類の彫刻を制作して出展しま…

クリスティーの「ゼロ時間へ」再読

推理小説には【密室トリック】や【アリバイ・トリック】など様々なトリックが存在します。 そして、推理小説家がトリックを使用する理由は色々ありますが、 【小説を読んだ読者へのミスリード】が目的の場合もあります。*ミスリード(mislead)とは英語の「…

クリスティーの「5匹の子豚」再読➁

1943年に発表された「5匹の子豚」という小説は、クリスティーが始めて【回想の殺人】を使用して発表した小説です。 *「回想の殺人」とは過去に解決された事件、もしくは未解決事件を再調査する事で、 事件の真相にたどり着くという形式です。 前回の記…

4月に向けて彫刻制作⑫

自分に木彫を教えてくれた【彫刻の先生】が主宰する木彫教室があります。 そして、その教室の生徒さん達の作品展に、 自分も作品を出す事になりました。 この作品展に参加する生徒さん達は、 「出展する作品」と「共通課題」の2種類の彫刻を制作して出展し…

クリスティーの「5匹の子豚」再読➀

推理小説の形式で「回想の殺人」という形式があります。この形式は過去に解決された事件、もしくは未解決事件を再調査する事で、 事件の真相にたどり着くという形式です。今回、紹介する【5匹の子豚】という中編小説は、 クリスティーが初めて【回想の殺人…

改めて、アガサ・クリスティーを読み直してみた

自分が好きな小説家:アガサ・クリスティー。 彼女の小説で自分が好きな小説が5作品あります。 この5作品に関しては、何故か数年ごとに読みたくなる時があり、その度に目を通していたので、 自分が好きな小説の内容については、ある程度は憶えていました。…

4月に向けて彫刻制作⑪

自分に木彫を教えてくれた【彫刻の先生】が主宰する木彫教室があります。 そして、その教室の生徒さん達の作品展に、 自分も作品を出す事になりました。この作品展に参加する生徒さん達は、 「出展する作品」と「共通課題」の2種類の彫刻を制作して出展しま…

ラヴクラフトの「インスマウスの影」について

アメリカの小説家:ラヴクラフトは自身が創作した神話の世界観を小説に反映させる事で、今までの怪奇小説とは違う怪奇小説を書きました。そして、ラヴクラフトが書いた小説の中で、自分が一番好きなのが「インスマウスの影」という中編小説です。なので今回…

4月に向けて彫刻制作⑩

自分に木彫を教えてくれた【彫刻の先生】が主宰する木彫教室があります。 そして、その教室の生徒さん達の作品展に、 自分も作品を出す事になりました。今回、自分が作品展に出す作品は「守護神:鴉天狗」というブロンズ像が元になっています。このブロンズ…