はぐれの徒然なるままに(仮)

肩こりと老眼が進行中の中年男性による回顧録

怪奇小説と推理小説の違いとは?➀

江戸川乱歩は「怪奇小説家」で、横溝正史は「推理小説家」だからです!

もちろん、江戸川乱歩推理小説を書いていますし、
横溝正史怪奇小説も書いてますが、
江戸川乱歩の作品で、自分のお気に入りは「怪奇小説」、
横溝正史の作品で、自分のお気に入りは「推理小説」なので、
江戸川乱歩は「怪奇小説家」で、横溝正史は「推理小説家」という前提で、
文章を書いていきます。

推理小説怪奇小説から生まれました。
そして、推理小説の意味を調べると、
「事件・犯罪の発生と合理的解決への経過を描くもの」と出てきます。
怪奇小説」も「推理小説」も始めに事件は起きるので、
この両者の違いは「合理的解決への経過を描くもの」という所だけです。

でも、「合理的解決への経過」て、いったいなんでしょう?
怪奇小説は、話の内容が破綻しないかぎり、どんな結末でも認められます。
でも、怪奇小説の作品の中には、事件が起り、
登場人物が推理・捜査をしますが、話の展開がどんどん異常になり、
推理・捜査したことが無意味になり、結末を迎えるパターンもあります。
そういう内容の怪奇小説は、推理小説なんでしょうか?

怪奇小説」と「推理小説」を明確にする基準があるのか?
そんな事を、考えてみたいと思います。