はぐれの徒然なるままに(仮)

肩こりと老眼が進行中の中年男性による回顧録

「エロ本」と「パトリス・ルコント」

 

パトリス・ルコント監督の「タンゴ」というフランス映画があります。
その映画を見る切っ掛けとなったのが「エロ本」でした。
その当時の事を、書いていきます。

それは自分が20代の時ですから、今から約25年前の事です。
その当時の自分は、趣味が映画鑑賞でした。
映画館にも行きましたが、レンタルビデオ屋にもよく行ってました。
仕事帰りにレンタルビデオ屋に行き、ビデオを3本レンタルして、
休日に、その3本を連続で鑑賞していた日々でした。

そして約25年前の「エロ本」は、中身の3割ぐらいが、
サブカルチャー的な事を記事にしてました。
まあ「エロ本」な訳ですから、
性的描写(AV関係・ヌード写真など)があるのは当然ですが、
それとはまったく関係ないものも取り上げていました。

例えばこんな物がありました。
・新しく創設されたプロレス団体の紹介。
・新作OVA(オリジナルビデオアニメ)の紹介。
・インディーズバンドの紹介。
・新作レンタルビデオの紹介と講評。

この新作レンタルビデオの紹介と講評が、当時の自分には刺さりました。
このビデオ紹介に出てくる作品は、どれもこれも聞いた事がない作品で、
雑誌編集者が各自で作品を紹介して、良い部分、悪い部分などを、
しっかりと講評をしてました。
その新作レンタルビデオの紹介と講評の中で、
取り上げれてた作品のひとつが「タンゴ」でした。

エロ本」が切っ掛けで「タンゴ」という作品を鑑賞した自分は、
そこから、パトリス・ルコント監督の作品を見つけてはレンタルしました。
さらに「ヨーロッパ映画(フランス・イタリア・ドイツ)」にも、
興味を持ち、見つけては、レンタルする様になりました。

今はその様な「サブカルチャー的エロ本」はありません。
西暦2000年前後に軒並み廃刊しました。
当時のエロ本が何故、エロとは無関係なサブカルチャー的な物を、
特集してたのかはわかりません。
当時の雑誌編集者が、
ページを埋める為だけに作った「おまけ」だったのでしょうか?。
でもその「おまけ」が自分にとって、
新たな作品を見る切っ掛けを作ってくれました。

何故か、昔の事を書きたくなり、書いてみました。