はぐれの徒然なるままに(仮)

肩こりと老眼が進行中の中年男性による回顧録

横溝正史の文庫本といえば、杉本一文(スギモト イチブン)

イラストレーターであり、銅版画家でもある、杉本一文
彼は自分が好きな小説家:横溝正史にも関係した人物です。

どの様な関係かというと、

彼は「角川文庫の横溝正史シリーズ」のイラストに長年、携わっています。

そこで今回は、

杉本氏が手掛けた【角川文庫の横溝正史シリーズ】のイラストの中で、

自分にとって、印象的なイラスト3点について書いてみます。

➀【山名耕作の不思議な生活】

「角川文庫の横溝正史シリーズ」で使用されている、

杉本氏のイラストの中で、自分が一番好きなイラストです。
絵の構成と配色の組み合わせは、シンプルですが、

中性的な美しさが際立つイラストです。
元々、この本は古本屋で偶然見つけたのですが、

表紙のイラストが凄く印象的だったので、すぐに購入しました。


➁【真珠郎】
次に挙げるのは、横溝正史の中編小説「真珠郎」。

「真珠郎」を読んでいる最中は、

このイラストは小説の一場面を書いている物と思っていました。

しかし、小説を読み終わった後に、このイラストのある点に気付くと、
実は、このイラストは「真珠郎」で使用されているトリックを、

暗示している事に気付いて、そのイラストの秀逸な構成に驚きました。

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③【八つ墓村
最後は、横溝正史の長編小説「八つ墓村」。
実は、自分は杉本氏のイラスト版の「八つ墓村」を処分しています。

そして、違う表紙絵の「八つ墓村」を改めて購入しています。

何故、そんな事をしたのか?

それは杉本氏の「八つ墓村」のイラストが怖かったからです。

どういう事かというと「八つ墓村」を読み終わった後に、

自分の本棚に入れていたのですが、本棚の整理をするたびに、

何故か、この「八つ墓村」の表紙を見てしまい、その度にゾッとしました。
それが何回も続いたので、気味が悪くなったので買い換えました。

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今回は「角川文庫の横溝正史シリーズ」で使用された、

杉本氏のイラストの中で、印象的な3点について書いてみました。

そして、杉本一文氏について書くきっかけになったのは、

嵐さん(arashi_golf)のこちらのブログ記事でした。

この記事を読んで、杉本氏の事を思い出したので書いてみました。

arashi-golf.hatenablog.jp