昔のテレビ番組で「火曜サスペンス劇場」という番組がありました。
この番組は、約2時間のサスペンスドラマを、
1話完結のスタイルで放送していました。
そこで放送されていた【地方記者:立花陽介シリーズ】
このシリーズは評判が良かった為、全部で20本作られました。
【記者:立花陽介シリーズ】について簡単に説明してみます。
主人公の立花陽介は、東京の新聞社に勤めています。
彼の仕事は、各地のローカルニュースを取材する地方記者です。
なので、新聞社が管理する日本各地の「通信局」へ赴任を繰り返します。
その赴任先で殺人事件に遭遇して、
取材していく過程で、事件の全貌が明らかになる形式で話が進みます。
当時の自分は【事件記者:立花陽介シリーズ】が放送されるたびに、
視聴していましたが、その中で一番印象に残っているのが、
シリーズ第1作目の「伊豆下田通信局」です。
この「伊豆下田通信局」では北原白秋の「金魚」という詩が、
非常に上手く使用されています。
北原白秋は明治後期~昭和初期に活動した詩人であり童謡作家です。
そして、この【金魚】という詩は、北原白秋が創作した詩の中では、
一番不気味だけど、とても哀しい詩だと自分は思います。
当時の自分は【地方記者:立花陽介:伊豆下田通信局】を見た後、
北原白秋の【金魚】が読みたくなって、白秋の詩集を購入しました。
そして今回、北原白秋の詩について書いていたら、
ある妄想が頭にうかんできました。