自分の手元にある横溝正史の短編集は2冊あります。
今回は、その2冊について簡単に紹介します。
まず、1冊目は「恐ろしき四月馬鹿(エイプリルフール)」
こちらの短編集は、
横溝正史の処女作【恐ろしき四月馬鹿】を筆頭に、
大正後期に書いた計14本の短編小説が編集されています。
この短編集に関しては横溝正史が自身の小説のスタイルを、
模索している時代の短編集という感想しか思い浮かびません。
そして2冊目は「山名耕作の不思議な生活」
この短編集に関しては、以前の記事で表紙絵については書きましたが、
今回は、その中身について簡単に紹介します。
こちらの短編集は、横溝正史が昭和初期に書いた短編小説の内、
選出された計14本が編集されています。
こちらの短編集については、今回、再読しても楽しく読めました。
その中で自分のお気に入りは以下の4本。
➀「鈴木と河越の話」 ➁「ネクタイ奇譚」
③「夫婦書簡文」 ④「2人の未亡人」
この4本については、今の時代でも充分面白い短編小説だと思います。
(個人的には10分~15分ぐらいのショートドラマにして欲しいです)
特に④の「2人の未亡人」については、短編小説としても面白いですが、
それと同時に横溝正史の社会に対する風刺や皮肉を感じる短編小説です。
なので「2人の未亡人」という短編小説については、
自分の頭の中で、上手く整理出来たら書いてみたいと思います。