「ミステリーの女王」と言われたアガサ・クリスティー。
ある程度、彼女の推理小説は読んでいますが、
自分と相性が悪い小説が2作品あります。
その2作品とは「スタイルズ荘の怪事件」と「カーテン」です。
なので今回は、何故「スタイルズ荘の怪事件」が、
自分と相性が悪いかについて書いてみます。
まず、自分は文章から行間や段落を感じとれない小説が苦手です。
どういう事かというと、
海外の推理小説家が書く推理小説によく見られる傾向ですが、
使用された【トリック】や関係者の【アリバイ】などが、
びっしりと小説に書きこまれています。
そして、自分は文字がびっしりと書かれた小説からは、
行間や段落を感じ取れなくて、その小説を読んでも内容が入ってきません。
1920年に発表された「スタイルズ荘の怪事件」は、
クリスティーが創作した探偵エルキュール・ポワロが初登場した作品です。
そして、アガサ・クリスティーが書いた初の長編小説になります。
この小説を書いたと考えられます。
その為、この【スタイルズ荘の怪事件】の文章は、
本当にびっしりと書き込まれています。
なので、自分は「スタイルズ荘の怪事件」を読んでも、
その文章から行間や段落を感じ取れなくて、
小説で書かれている物語の内容があまり頭に入ってきません。
そして、もしアガサ・クリスティーが書いた小説が全部、
【スタイルズ荘の怪事件】みたいな書き方だったら、
自分はアガサ・クリスティーの小説を読み続けなかったと思います。
でも、どの作品からは判りませんが、
アガサ・クリスティーの小説は変化をしていきます。
その変化とは、事件の関係者の人間関係の描写が多くなりました。
その為、彼女が書いた推理小説には、ドラマ的な要素が加わり始めました。
そして、この「推理小説におけるドラマ的要素」こそが、
他の推理小説家とアガサ・クリスティーとの違いだと思います。
追記:「推理小説におけるドラマ的要素」という事に関しては、