今から約20年前の事になりますが、
アトラスという会社が発表した「ペルソナ2」というゲームがありました。
このゲームはRPGゲームですが、ストーリーやゲームの世界観には、
フロイトの精神分析学で書かれた人間の精神構造や普遍的無意識などを、
落とし込んで作られていました。
そして、このゲームを自分がプレイした時に一番気になった存在が、
「ニャルラトホテプ」という存在でした。
このゲームでは「ニャルラトホテプ」はラスボスでもあり、
姿を変えて、主人公の前に登場するトリックスター的な存在でもあり、
同時に人間の破滅願望を司る存在として登場します。
その【ニャルラトホテプ】という存在に興味を持ち調べてみると、
ラヴクラフトの小説が元ネタという事を知りました。
ラヴクラフトの小説を読み始めました。
アメリカの小説家:ハワード・フィリップス・ラヴクラフト。
彼の書いた小説は【クトゥルフ神話】と呼ばれる様になり、
小説やドラマ、ゲームなどの設定に色々と影響を与えました。
先ずは何故、ラヴクラフトが書いた小説が、
「クトゥルフ神話」と呼ばれる様になったのかを説明します。
ラヴクラフトが書いた小説の内、
何作かにはラヴクラフトが創作した単語が共通して使用されています。
その単語の一部を挙げてみると、
「アーカムの街」「ミスカト二ック大学」「旧支配者」「ネクロノミコン」
「聞き取りが出来ない言語」「クトゥルフ」などです。
そして、この創作された共通の単語を使用して、
ラヴクラフトは小説に登場する怪異について書いています。
すると、それぞれは独立した物語なのに繋がっている様に読者は感じます。
この別々の物語がまるで繋がっている様な彼の世界観を、
ラヴクラフトの読者や彼と親交のあった小説家たちは、
「クトゥルフ神話」と呼ぶようになりました。
さて、ラヴクラフト自身が創作した単語を使用して書いた、
彼の小説の世界観については、自分の文章力だと上手に書けません。