はぐれの徒然なるままに(仮)

肩こりと老眼が進行中の中年男性による回顧録

出版社の人間て小説も読めないんだ!と、思った話

CNNのニュースで以下の内容で書かれた記事がありました。
今回は、その記事を読んだ自分の感想を書きます。
www.cnn.co.jpこの記事の内容を簡単に説明すると
出版社のハーパー・コリンズ社がデジタル版で発表したクリスティーの小説の文章の中で【現代の読者にとって不快と思われる表現(人種への言及)】に当たる部分を削除したり、文章の一部を編集をしたという内容です。

そして、自分はこの記事を読んだ時、本当に腹が立ちました。

まず当たり前の事ですが、クリスティーが小説を書いていた1900年代と現代では人間の価値観は違います。
また今回、出版社が削除した表現とは1900年代の価値観であり、

普通に当時の人々が使用していた言葉です。
そして、その時代背景に合わせてクリスティー推理小説を書いている為、

クリスティー推理小説は1900年代当時の時代背景だからこそ成立する【事件の動機】や【推理トリック】で話が構成されています。
なので、その時代背景を表す表現が現代の価値観と合わないので削除するという行為は、クリスティーの世界観を棄損する行為だと自分は考えます。
(【本書には現代の感覚だと不当・不適切と思われる表現がありますが、作品発表当時の時代背景を考えてそのままにしました】と但し書きをすれば済む話だと思います)

そもそも、現代の読者にとって不快と思われる表現ていったい何でしょう?

そして、誰がその表現を認定しているんですか?出版社ですか?
それとも、そういう言葉を認定する委員会でもあるんですか?
どちらにしても、この出版社がした行為は検閲と変わりません!

本当に・・・・・
【馬鹿じゃないの!! この出版社!!!】