はぐれの徒然なるままに(仮)

肩こりと老眼が進行中の中年男性による回顧録

【倒叙ミステリー】について徒然と書いてみた:前編



自分は推理小説は好きですが、その好みは偏っています。

その為、頭では『この小説、こんな展開をするんだ!』と驚いても、
その小説に対して気持ちが入り込まない為、自分の中では印象の薄い小説が複数あります。
では、何で気持ちが入り込まないかというと、自分でもよくわかりません。
ただ、その小説を読んでいる時、何かしっくりこないんです。
なので、今回はその事について書いてみます。

1982年に発表された推理小説家・夏樹静子さんの「Wの悲劇
この小説のあらすじを簡単に説明すると、
ある製薬会社の会長が新年会の為、親族を別荘に集めます。
そして、その日の夜。
ある人物が『会長を刺してしまった』と告白します。
その為、その場に居た人達は慌てて会長の様子を見に行きますが、
会長は既に死んでいました。
なので別荘にいた人達は、ある人物を庇う為、
死体や現場に偽装工作をしたり、アリバイの打ち合わせをします。
そして、次の日の朝。
警察に『会長が殺されている!』と通報をします。
そして、警察による捜査が始まりました。


さて、この「Wの悲劇」の様に犯人が最初から判明している形式を【倒叙(とうじょ)ミステリー】といいます。
この形式は犯罪の進行を犯人側の視点で書かれている為、
【犯人の犯罪計画がどの様にして崩れていくのか?】という構成になっています。
ですが、【Wの悲劇】はその構成を、ある意味で逆手にとった作品です。
なので、この小説を読んでいる時は、
『こんな展開になるんだ・・・。だから、「Wの悲劇」なのか・・・』と、思いながら読んでいましたが、
『印象に残った作品か?』と、いえばそうでもないのです。
何故なら、自分は小説の登場人物達に感情移入が出来なかったからです。
なので、次回は「Wの悲劇」と自分の1番好きな【倒叙ミステリー】を比較しながら、その事について書いてみたいと思います。

 


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