はぐれの徒然なるままに(仮)

肩こりと老眼が進行中の中年男性による回顧録

クリスティーの「雲をつかむ死」再読

クリスティーが書いた「複数の時計」と「雲をつかむ死」という小説。

この2作品では冒頭から殺人事件が起きますが、

その事件現場が少々特殊な現場だと自分は思います。

前回の記事では「複数の時計」については書いたので、

今回は「雲をつかむ死」について書いてみます。

1935年に発表された小説「雲をつかむ死」。
先ずは、小説の冒頭を簡単に説明します。
パリ・ブルージュ空港発・ロンドン行きの航空機【プロメテウス号】。
その航空機には乗客21名、操縦士2名、客室乗務員2名の計25名が搭乗していました。そして、その乗客の中に名探偵ポワロの姿がありました。

パリを飛び立った【プロメテウス号】は順調に飛行していましたが、

【プロメテウス号】がロンドン・クロイドン空港に着陸する5分前に異変が起きました。その異変とは乗客のひとりが死んでいたのです。
異変に気付いたポワロが死体に駆け寄ると、死体の首筋には針で刺した様な傷がありました。そして、その現場から奇妙な形状の針が見つかりました。


【プロメテウス号】が空港に着陸した後、

警察による現場検証と聞き取りが始まり以下の事実が判明します。
・空港に到着する1時間前に客室乗務員がその乗客にコーヒーを運んだ事。そして、その15分後にその乗客が寝ている姿を客接乗務員が目撃した事。

・【プロメテウス号】の乗客席は前部客席部と後部客席部が分かれている構造になっており、前部客席部と後部客席部には人の出入りはなかった事。

この事実から【プロメテウス号】の後部客室部に搭乗していた10人の乗客が捜査対象になりました。

では、犯人はどうやって飛行中の航空機内で他の乗客に気付かれずに犯行におよんだのか?そして、何故その人物が殺害されたのか?

それを解明する為、名探偵ポワロの調査が始まりました。


今回、自分が所有しているクリスティーの小説を読み直してみて、

面白く読めた作品の内「5匹の子豚」「ゼロ時間へ」「もの言えぬ証人」「複数の時計」「雲をつかむ死」の計5本をこの様な形で書いてみました。

また、書く事を保留した小説については別の機会に書こうと思います。


*記事を読んでいただき、ありがとうございます。

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