自分は『日本の高齢者は観光地に行かなくていい』と思っています。
というのも、観光地の【楽しさ】は若者や親子連れなら楽しめるでしょうが、
高齢者には観光地の【楽しさ】なんて必要ないと思っているからです。
なので、今回は自分がそう考える様になった「ある出来事」について書いてみます。

これは自分がスーパー銭湯に行って風呂に入った後、施設内のレストランで食事をしていた時の話になります。
食事を終えてスマホをいじっていると、
レストランに高齢の男女15人ぐらいのグループが近くの席に座り始めました。
そして、その中のひとりの男性が、
『じゃあ、皆さん!今から午後からの予定について簡単に説明しますね~』と、
言いながらプリントを配っていたので、
自分は『何かのツアーかな?』と思っていたのですが、何か違ったのです。
というのも、男性が説明している最中に【ビール】や【つまみ】を買いに行く人もいれば、おしゃべりを続けている人もいるわけです。
でも、そんな状況でも男性は笑いながら、
『プリントにも書いてあるけど15時にバスに集合ね。あとは各自で自由行動でお願いします』と声をかけるだけ。
そして、その後はささっと食べて移動する人もいれば、
そのレストランで【ビール】を飲みながらダラダラと喋っている人もいる。
なので、その人たちの会話を何となく聞いていると、
どうやら町内会の知り合い数人でバスを借りて、このスーパー銭湯に来たという事がわかりました。
そして、そのグループの会話を聞いているうちに、
『ああ、こういうちょっとした観光も良いな~』と思ったんです。
というのも、もしこれが観光会社のツアーだったら、
予定が組まれているので寄り道とか集合時間の変更なんてできないわけです。
でも、昔からの知り合いたちだけで出かけるなら、
目的地だけを決めておけば途中で寄り道しようが、滞在時間を変更しようがどうにでもなるわけです。
だって、みんな知り合いなんだから。
だから、昼間から【ビール】を飲みながら、
『でも、15時集合だと早すぎない?」
『まあ、ひとまず15時に集まりましょう。その後はその時でまた決めましょう』
『ここに来る途中に【ほうらいせん】の工場があったよね。帰りに寄ってみる?』
『それは女性陣の意見も聞かないとね~・・・。まあ、後で確認しておくわ』
みたいにお互いの要望を遠慮なく言い合って予定変更が出来るわけです。
そして、そんな人生の先輩たちを見て、
『【楽しさ】を共有できる知り合いがいれば、どこに行っても楽しめるんだな~』
と、思うようになったのです。
補足:「ほうらいせん」とは関谷醸造という会社が出してる日本酒の銘柄。
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