はぐれの徒然なるままに(仮)

肩こりと老眼が進行中の中年男性による回顧録

アガサ・クリスティー

「アクロイド殺し」は何故、アンフェアと批評されたのか?➁

*今回の記事は横溝正史のエッセイ「真説金田一耕助」を参考にして、 以前に書いた物を再編集した記事になります。クリスティーの「アクロイド殺害事件」がアンフェアだ!と批判された理由は1920年代当時、推理小説とは【探偵の視点】で話が展開する小説…

「アクロイド殺し」は何故、アンフェアと批評されたのか?➀

*今回の記事は、自分が以前に書いた物を再編集した記事になります。 アクロイド殺害事件 (創元推理文庫) 作者:アガサ・クリスティ 東京創元社 Amazon ミステリーの女王と呼ばれた推理小説家:アガサ・クリスティー。 その彼女が書いた小説で「アクロイド殺…

クリスティーの「雲をつかむ死」再読

クリスティーが書いた「複数の時計」と「雲をつかむ死」という小説。 この2作品では冒頭から殺人事件が起きますが、 その事件現場が少々特殊な現場だと自分は思います。 前回の記事では「複数の時計」については書いたので、 今回は「雲をつかむ死」について…

クリスティーの「複数の時計」再読

クリスティーが書いた「複数の時計」と「雲をつかむ死」という小説。 この2作品では冒頭から殺人事件が起きますが、 その事件現場が少々特殊な現場だと自分は思います。 なので、今回は先ず「複数の時計」について書いていきます。 複数の時計 (ハヤカワ文庫…

クリスティーの「もの言えぬ証人」再読

今回、改めて自分が所有しているクリスティーの小説を全部読み直した時、この「もの言えぬ証人」という小説も楽しく読めたのですが、どの点が面白かったのかがわかりません。ただ、残念な点はわかります。なので今回は「もの言えぬ証人」の残念な点について…

クリスティーの「ゼロ時間へ」再読

推理小説には【密室トリック】や【アリバイ・トリック】など様々なトリックが存在します。 そして、推理小説家がトリックを使用する理由は色々ありますが、 【小説を読んだ読者へのミスリード】が目的の場合もあります。*ミスリード(mislead)とは英語の「…

クリスティーの「5匹の子豚」再読➁

1943年に発表された「5匹の子豚」という小説は、クリスティーが始めて【回想の殺人】を使用して発表した小説です。 *「回想の殺人」とは過去に解決された事件、もしくは未解決事件を再調査する事で、 事件の真相にたどり着くという形式です。 前回の記…

クリスティーの「5匹の子豚」再読➀

推理小説の形式で「回想の殺人」という形式があります。この形式は過去に解決された事件、もしくは未解決事件を再調査する事で、 事件の真相にたどり着くという形式です。今回、紹介する【5匹の子豚】という中編小説は、 クリスティーが初めて【回想の殺人…

改めて、アガサ・クリスティーを読み直してみた

自分が好きな小説家:アガサ・クリスティー。 彼女の小説で自分が好きな小説が5作品あります。 この5作品に関しては、何故か数年ごとに読みたくなる時があり、その度に目を通していたので、 自分が好きな小説の内容については、ある程度は憶えていました。…

「スタイルズ荘」は苦手な場所➁

「ミステリーの女王」と言われたアガサ・クリスティー。ある程度、彼女の推理小説は読んでいますが、 自分と相性が悪い小説が2作品あります。 その2作品とは「スタイルズ荘の怪事件」と「カーテン」です。 前回の記事では「スタイルズ荘の怪事件」について…

「スタイルズ荘」は苦手な場所➀

「ミステリーの女王」と言われたアガサ・クリスティー。ある程度、彼女の推理小説は読んでいますが、 自分と相性が悪い小説が2作品あります。 その2作品とは「スタイルズ荘の怪事件」と「カーテン」です。 なので今回は、何故「スタイルズ荘の怪事件」が、…

クリスティーの「ABC殺人事件」再読

ABC殺人事件 (創元推理文庫) 作者:アガサ クリスティ 東京創元社 Amazon アガサ・クリスティーの「ABC殺人事件」。小学生の時、病院の待合室で、この小説を読みました。これが、自分が初めて推理小説を読んだ時でした。それから数年後、また改めて読みたくな…

クリスティーの「そして誰もいなくなった」再読

そして誰もいなくなった (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-1)) 作者:アガサ・クリスティー 早川書房 Amazon アガサ・クリスティーは、推理小説以外の作品も執筆してます。自分は読んだ事はないですが、恋愛小説やスパイ小説も書いています。では、彼女が書いた…

クリスティーの「オリエント急行殺人事件」再読

オリエント急行殺人事件 (角川文庫) 作者:アガサ・クリスティ KADOKAWA Amazon アガサ・クリスティーの「オリエント急行殺人事件」。この作品もある意味、有名な作品です。その為、結末を知っている状態で読みました。今回改めて再読して、気づいた点をあげ…

クリスティーの「アクロイド殺人事件」再読

推理小説家が推理小説を執筆する時、書かなければいけない事があります。それは、小説内の事件に関する証拠と関係者のアリバイです。何故なら、推理小説の主人公が証拠と関係者のアリバイを捜査して犯人を見つける様に、読者も小説に書かれた証拠や関係者の…

クリスティーの「予告殺人」再読

予告殺人 (クリスティー文庫) 作者:アガサ・クリスティー,田村 隆一 早川書房 Amazon 普通の推理小説は事件が進行する事で、話が進みますが、ミス・マープルのシリーズは、群像劇的に話が進みます。群像劇とは、特定の主役を設けずに構成する作品の事です。…

「ミス・マープルと13の謎」再読

ミス・マープルと十三の謎 (創元推理文庫 105-8) 作者:アガサ・クリスティ 東京創元社 Amazon 【「エルキュール・ポワロ」と「ミス・マープル」】 この2人は「ミステリーの女王」アガサ・クリスティーが創作した代表的な探偵です。そして、この両者は自身の…

お気に入りのアガサ・クリスティーの作品

「フェアじゃない、アンフェアだ!」て夫婦喧嘩と似ている気がすると思い、文章を書いてみたが・・・疲れた(;'∀')なので、もっと楽な気持ちで文章を書こう!という事で・・・お気に入りのアガサ・クリスティーの作品を書き連ねていこう!①「ABC殺人事件」こ…