はぐれの徒然なるままに(仮)

肩こりと老眼が進行中の中年男性による回顧録

横溝正史の「悪魔の寵児」を読んで妄想した事➂

haguture.hatenadiary.jp

*今回の記事は前回からの続きになります。
また、記事の内容は自分が20代の時にした妄想を文章化した物になります。

昔、漫画「金田一少年の事件簿」で【島田荘司占星術殺人事件】のトリックが盗用されている!という記事が週刊文春に掲載されました。
なので、当時はちょっとした騒動になり、
島田側から【訴訟に値する】との発言も出ましたが、いつの間にか騒動は沈静化します。
ですが、その騒動が沈静化した後、自分は横溝正史の「悪魔の寵児」を読んだ為、
この騒動に対して【ある種の妄想】をする様になりました。
なので、今回はその事について書いてみます。


*ここからは「悪魔の寵児」と「占星術殺人事件」の【ネタバレ】をしないように書きますので、敢えて曖昧にしている部分もあります。


まず「悪魔の寵児」の内容を簡単に説明すると、

妻の他に3人の愛人がいる実業家の手元に奇妙な挨拶状が届きます。
そして、その挨拶状に書かれた様な異常な事件が起きたため、
実業家は金田一耕助に事件の捜査を依頼します。
すると、事件には【雨男】と名乗る人物が関わっている事がわかり、
この【雨男】は実業家の3人の愛人達を次々と殺害していきます。
そして、猟奇的な演出が施された3人の愛人達の死体からは、
性行為の痕跡と血液型がO型の人物の精液が発見されます。
次に「占星術殺人事件」の内容を簡単に説明すると、
主人公の御手洗が40年以上前に起きた未解決事件「梅沢家殺人事件」を解決するという内容ですが、この未解決事件では3つの事件が起きています。
①・画家・梅沢平吉がアトリエで殺害される。
②・ひとり暮らしをしていた梅沢家長女・一枝が殺害される。
➂・梅沢家の6人の娘たちが全員行方不明になる。その後、各地で肉体の【ある部分】が無い状態の娘たちの死体が発見される。

さて、前回の記事でも書きましたが週刊文春が【島田荘司占星術殺人事件】のトリックの盗用だ!と指摘したのは➂のトリックです。
そして、この➂のトリックを成立させる為に犯人は①と②の事件を行うのですが、
この②のトリックというのが【悪魔の寵児】と類似しています。
というのも、この②の事件では殺害された死体からは、

血液型がO型の人物の精液が発見されますし、
『犯人がどの様にして新鮮な精液を入手したか?』という点も非常に似ています。

だから、自分は横溝正史の「悪魔の寵児」を読み終わった後、

『もし、島田側が【異人館村殺人事件のトリックは自分が考えたトリックの盗用だ!】と指摘したら逆に週刊少年マガジン側から、
【じゃあ、占星術殺人事件の一枝殺しはどうなんですか?この事件のトリックは悪魔の寵児と似ていますけど?】と指摘されると思ったのではないか?
だから、島田側は「異人館村殺人事件」が連載していた時は黙認をしていたけど、
週刊文春の記事が出てしまったので、しかたなく【訴訟に値する】と発言したのではないか?』と妄想をしてしまいました。


さて、今回の記事は自分が20代の時にした妄想を文章化した物です。

だから、島田氏が「悪魔の寵児」のトリックを使用したという事実はありませんし、
島田側と週刊少年マガジン側が『どの様な話し合いをして騒動を沈静化させたのか?』については自分はわかりません。
ですが、このブログは自身の思った事や妄想した事を書き綴る場所なので、
今回は20年以上前に妄想した事を文章化してみました。


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