はぐれの徒然なるままに(仮)

肩こりと老眼が進行中の中年男性による回顧録

星野之宣の「宗像教授伝奇考」紹介

 

「歴史ミステリー」という事で、自分が次に思いついたのは、
漫画家:星野之宣の「宗像教授伝奇考シリーズ」でした。

作者の星野之宣氏の「宗像教授伝奇考シリーズ」ついて簡単に説明します。
主人公である宗像教授は、民族学が専門の為、
様々な場所にフィールドワークに行き、そこで様々な体験をします。
このシリーズは全6巻と特別版1巻の計7冊あります。
この7冊の中で自分が「歴史ミステリー」だと感じた作品をあげてみます。
*「宗像教授伝奇考シリーズ」には続編で「宗像教授伊異考録シリーズ」があるのですが、
続編の方は、何故か好きになれなかったので、取り上げていません。


1巻】➀白き翼・鉄(クロガネ)の星:前編・後編。➁宗像の海。
【2巻】③両面宿儺(リョウメンスクナ)。④女たちの神。
【3巻】⑤彗星王:前編・後編。⑥瓜子姫殺人事件。
【4巻】⑦父祖の地。
【5巻】⑧菊理姫(ククリヒメ)は何を告げたか?⑨冬の兎(ウサギ)
【6巻】⑩流星剣:前編・中編・後編。
【特別版】⑪蛇神融合。

以上11点が、自分が「歴史ミステリー」要素を感じた作品になります。
そして「宗像教授伝奇考シリーズ」は各国の神話、密教、土着信仰、道教
占星術、史跡、考古学、民間伝承などの文献を元にして、
作品の下地が形成されています。
作品の下地部分は、前回に挙げた「暗黒神話」と重なる部分もあります。

作品の下地が共通しているのに、
まったく印象が違う「暗黒神話」と「宗像教授伝奇考シリーズ」。
諸星大二郎氏と星野之宣氏、この2人の漫画家はどこが違うのか?
次回は、それを書いてみます。