はぐれの徒然なるままに(仮)

肩こりと老眼が進行中の中年男性による回顧録

「時季外れの松茸」と「酢漬け」の話

昨日から10月に入りました。
そして、自分の住んでいる地域では、そろそろ松茸が生えてくる時期です。
なので、【松茸を題材にして何か書けないかな?】と、考えていたら、
自分が知り合いとした【ある会話】を思い出しました。
※自分の知り合いは料理店を経営しており、今回の記事ではA君と仮称しています。

これは、今から6年前の11月後半の出来事になります。
自分は知人のA君から簡単な板の加工を頼まれました。
なので、板を自宅で加工した後、営業時間が終了したA君のお店に行き、
A君に板を渡した後、こんな会話になりました。

『はぁ~、今から厨房で松茸を仕込むから帰りが遅くなるな~』
『え?もう松茸の時期なんて過ぎているのに、なんで松茸があるの?』
『実は、食材を仕入れている業者から【時季外れの松茸】を購入してくれないか?と、連絡があったんだ。だから、その松茸を購入したんだ』
『え?じゃあ、その松茸を料理として出すの?』
『いや、松茸の時期が終わったのに松茸料理なんて出さないよ。今回、購入した松茸は全部【酢漬け】にする予定だよ』
『ふ~ん、【酢漬け】にするんだ』
『そう。【酢漬け】にしておけば日持ちするから。そして、その【酢漬け】は常連さんだけに出そうかな?と、考えているんだ』
『ふ~ん、そうなんだ・・・』

以上が自分とA君との会話の内容です。
そして、自分はA君とした【この会話】が妙に印象に残りました。
何故なら、A君の話した内容は投資にも当てはまると思ったからです。
まず、この業者にとって【時季外れの松茸】とは、
本来の時期から外れて採取された為、食材としての需要がありません。
また、風味も旬の松茸より落ちるし、長期の保存も出来ません。
その為、業者は【時季外れの松茸】をA君に安値で売る事になりました。

でも、A君は【酢漬け】にする事で松茸の長期保存を可能にしました。
そして、それに伴い常連客に何時でも【松茸を使用した一品】を提供する事が出来ます。
つまり、業者が【時季外れの松茸】を安く売った理由を、
A君は知識と技術で解決した事により利益を出せる状態にしました。
そして、これは投資でも同じことが言えると思います。
投資では投資対象を安く買って、高くなったら売る事で利益が出ます。
なので、その投資対象を買う前に、
【何故、これが売られているのか?そして、売られた理由は何なのか?】
と、想定した後に【自分だったら、その理由をどう取り扱うのか?】
と、考える事が投資だと自分は考えています。
補足:「時季外れの松茸」とは国産の松茸が本来採れる時期が過ぎた後、松茸が成長する条件が一時的に揃った事で生えた松茸の事

haguture.hatenadiary.jp

*松茸に関して以前に書いた記事を貼っておきます。


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