はぐれの徒然なるままに(仮)

肩こりと老眼が進行中の中年男性による回顧録

Retro(レトロ)と自分



このブログで書いている記事には、

自分が読んだ小説について書いている記事もあります。

しかし、その記事で取り上げている小説は、

自分が10代~30代前半の時に読んだ小説ばかりです。

今回は、その理由について書いてみます。


自分が30代後半になった時、ある変化が自分に起きました。

その変化とは書籍や映画、

更には絵画や彫刻などを見る事が【ストレス】になり始めたのです。

購入した書籍を読んだり、美術館で絵画などを鑑賞をしていると、

何故かイライラしたり、ムカムカしたりして、

自身の精神状態がどんどん不安定になってしまうのです。
その為、書籍は最初の数ページ読んだら、もう読めなくなりました。
絵画などを鑑賞しても、数点見たら、すぐ出口に向かってしまいました。

何が、きっかけでそうなったかは、今でも解りません。

ただ、その変化によって自身の行動様式にも変化がおきました。

まず、小説を読まなくなりました。映画も見なくなりました。

美術館での展示も見なくなりました。観劇も見なくなりました。

そして、その状態は今も継続中です。

 

さて、

そんな人の創作物を見る事をやめた男が何故、ブログを始めたのか?

特に明確な理由はありません。
ただ、漠然と【何か、自分にとって新しい事をしてみたい】と、

考え始めました。それで思いついたのがブログでした。

でも、ブログを始めるとなると、定期的に記事を書かなければなりません。

という事は、その記事を書く為のネタが必要になってきます。
そこで自分が思いついた事は、自分が読んだ小説について書くことでした。

自分が読んだ事がある小説なら、自分の手元にあります。

そして、空いた時間にその小説を読み直して、その感想をブログに書けば、

記事のネタについては、困らないと考えたわけです。

なので、自分が若い時に読んだ小説を再読してみました。

すると、若い時に読んだ時とは、違う印象で楽しく小説を読めたのです。

これは、自分にとって新しい発見でした。

何故なら、30代後半から起きた変化によって、

自分は小説を読めませんでした。

でも、再読という方法なら、今の自分でも小説が読めたのです。

そして、こう思ったのです。


【今の自分はもう新しい事を吸収できない!

 でも、それでいいじゃないか!

 過去に読んだ小説を、今の自分が再読した事で、

 自分が見落としていた事を見つけれた様に、

 過去の自分を振り返るという事は、

 ある意味、自分にとって新しい発見があるのではないか?】


こんな事を書くと【懐古主義者】と思われるのでしょうね。

でも、しかたありません。これが今の自分なのですから。