はぐれの徒然なるままに(仮)

肩こりと老眼が進行中の中年男性による回顧録

【クトゥルフ神話】て、結局何なんだろう?➀

*自分はラヴクラフトの小説はほとんど読んでいますが【クトゥルフ神話】というジャンルに関してはあまり知識がありません。その点をご了承ください。

アメリカの怪奇小説家:H・P・ラヴクラフト
彼の書いた小説は後に【クトゥルフ神話】と呼ばれるようになり、
様々なクリエイター達に影響を与えました。
ですが、『では、どの様な影響を与えたかを具体的に説明しろ!』と、
聞かれたら、自分には具体的な説明が出来ません。
何故なら、【クトゥルフ神話】とは『ラヴクラフトが創作した神話の世界観』が二次創作された事で発展したジャンルの為、その全貌の把握が難しいからです。
補足:二次創作とは既存の作品を何らかの形で使用して、派生的に新たな作品を創作する事。

さて、自分の手元にはラヴクラフト以外の人間が書いた【クトゥルフ神話】の小説が2冊あります。
まずは、ロバート・E・ハワードの「黒の碑」。
この小説は「英雄コナン・シリーズ」の作者ロバート・E・ハワードが書いた【クトゥルフ神話】の短編集です。
そして、フレッド・チャペルの「暗黒神ダゴン」。
この小説は詩人フレッド・チャペルが書いた【クトゥルフ神話】の長編小説になります。
そして、この2冊は作風が全然異なりますが、【クトゥルフ神話】のジャンルに分類されています。
では【クトゥルフ神話】とは明確には、どの様なジャンルなのでしょうか?

H・P・ラヴクラフトは交友関係がある小説家とある種のサークルを形成していました。そして、そのサークルの主な活動としては、
メンバー同士の意見交換やお互いの小説の設定を使用していました。
(設定使用の許可を申請した手紙が資料としてあるそうです)
その為、サークルにいた小説家達は『ラヴクラフトが創作した神話の世界観』を使用した小説を複数発表しました。
そして、その様な経緯の為なのかはわかりませんが、
ラヴクラフトが創作した神話の世界観』は彼の死後、まるでフリー素材みたいに様々な小説家に使用されました。
その結果、ラヴクラフトが創作した【クトゥルフ神話】と現在の【クトゥルフ神話】を比較すると、神話に登場する神々(旧支配者)はラヴクラフト以外の人物が創作した神々が多く登場する内容になりました。

そして、この現象は世界各地の神話と類似していると思います。
なので、次回は【世界の神話】と【クトゥルフ神話】の類似した点について書いてみます。
*今回の記事で紹介した「黒の碑」と「暗黒神ダゴン」を比較すると「黒の碑」の方が読みやすくて面白いと自分は思います。


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