はぐれの徒然なるままに(仮)

肩こりと老眼が進行中の中年男性による回顧録

「ある部分だけ」が有名な小説の話➀

知名度のある小説は、映像化されたり、他の分野で引用されたりします。

しかし、その小説の【ある部分】だけが有名になると、

その部分だけで、その小説自体をイメージしてしまって、

実際に作者が書きたかった内容は、上手く伝わっていないのではないか?

と、妄想してしまいました。

なので今回、書いてみるのは「ある部分」だけが有名な為に、

実際に作者が書きたかった内容は、上手く伝わっていないのではないか?
と思う小説を、自分の独断と偏見で3つ選んでみました。

 

➀「ガリヴァ旅行記
子供の時に、この小説を元にした絵本やテレビ番組を見た記憶があります。

その為、この物語で一番有名な場面は何処?と聞かれたら、

自分は「小人達に拘束されて、大の字で寝ているガリヴァ」と答えます。

大人になって「ガリヴァ旅行記」読んだ時に、

「原作を引用した人達は、なんで、この話の続きも引用しなかったの?」

と、疑問を持ちました。

➁「学問のすすめ
子供の時に、歴史の授業で習った偉人のひとり【福沢諭吉】。

そして当時の授業で、福沢諭吉とセットで覚えたのは、

彼の著書「学問のすすめ」と、

その序文「天は人の上の人を造らず、人の下に人を造らず」でした。

大人になって「学問のすすめ」を読んだ時に、

「え?この序文、本来こういう意味だったの?」と驚きました。


③「八つ墓村
推理小説家:横溝正史が書いた長編小説です。

そして、この小説は何回もTVドラマ化、映画化をされています。

自分は映像化された「八つ墓村」を見た後に、原作を読んだのですが、

映像化された「八つ墓村」のイメージが強くて、

原作を素直に楽しめませんでした。

以上の3冊が「ある部分だけが有名な為に、

実際に作者が書きたかった内容は、上手く伝わっていないのではないか?
と、自分が思い浮かんだ小説です。

なので、自分が初めて原作を読んだ当時を思い出しながら、

この3冊について書いてみます。