はぐれの徒然なるままに(仮)

肩こりと老眼が進行中の中年男性による回顧録

自分の投資信託について④

1975年、アメリカの金融アナリスト:チャールズ・エリスが書いた、

「敗者のゲーム」という論文が経済誌に掲載されました。

それから3年後の1978年。

アメリカで「個人型確定拠出年金制度」が成立されました。

それに伴って、投資経験が無い人達も、

老後資金を作る為に相場に参加する様になりました。

チャールズ・エリスは、その状況と以前に発表した論文をベースにして、

「敗者のゲーム」という本を書きました。


この本について書くため、改めて投資信託について簡単に説明します。

投資信託とは資産運用会社が提示したプランに対して、

そのプランに資金を出して、運用してもらう金融商品の事です。
そして、その運用方法は「アクティブファンド(積極的運用型信託)」と、

「インデックスファンド(消極的運用型信託)」と2種類に別れます。

 

【アクティブファンド】とは、運用会社が調査に基づいて、

独自の判断で選定した複数の企業が組み込まれた投資信託です。

その為、「インデックスファンド」と比べると、

投資信託に係る諸費用は高いですが相場次第では、

大きく利益を上げて、その利益が投資家にも反映される投資信託です。

次に【インデックスファンド】は、

運用会社が先進国株式と連動している企業を組み込んだ投資信託です。

補足:先進国株式と連動している企業とは、その国を代表する大企業の事。
その為、「アクティブファンド」と比べると、

投資信託に掛かる諸費用は安いですが、どの様な相場でも、

一定の利益を上げて、利益の一部が投資家に支払われる投資信託です。


チャールズ・エリスはこの書籍の中で、

【アクティブファンド】と【インデックスファンド】を比較する為、

様々なデーターを分析しています。そして、彼は以下の結論を出しました。


【10年、20年単位で運用成績を見ると「アクティブファンド」よりも、

「インデックスファンド」の方が運用成績が良くて安定している。

つまり、老後資金の為に投資するなら「インデックスファンド」を、

定期的に購入して資産形成をした方が有効である】。


1970年代当時でも、
一部の投資家は「インデックスファンド」の有用性を知っていました。
しかし、チャールズ・エリスは、

【インデックスファンド】に時間という要素を付け加える事で、

【積み立て型:投資信託】という方法を体系化しました。

自分は「敗者のゲーム」という本を、この様に捉えています。