*今回の記事は前回の続きになります。
海外ドラマ「スタートレック・シリーズ」の映画は何本もありますが、
ドラマを見てないと映画を見ても面白くないと思います。
というのも、「スタートレック・シリーズ」の映画はドラマのキャラクター達の関係性や設定をストーリーにしっかりと組み込まれて作られているからです。
なので、その事について【ミスター・スポック】と【データー】というキャラクターを引き合いに出して書いてみたいと思います。

*俳優:レナード・ニモイが「ミスター・スポック」を演じました。
まずはシリーズ第1作目「宇宙大作戦」に登場する「ミスター・スポック」
このキャラクターは、バルカン人という異星人と人間とのハーフなのですが、
幼少の頃からバルカン人として育てられてきました。
その為、「ミスター・スポック」はバルカン人の【感情を抑制して正当防衛以外の暴力を認めない】という教義を守って生活をしてきたので、
ドラマでは『論理的な判断をしてください』とか『地球人は感情的すぎます』みたいな発言を主人公たちに何回もしています。
では、「ミスター・スポック」は感情的ではないのかといえば、
主人公たちのなかで『いちばん感情的ではないか?』とも言える存在なのです。

というのも、1979年に公開された映画「スタートレック」では、
主人公たちは地球に接近する【謎の存在】の監視下に置かれてしまいます。
その為、主人公のカーク船長が『宇宙空間を飛行して【謎の存在】の本体とコンタクトを試みる』と言って宇宙空間に行くのを「ミスター・スポック」が止めます。
そして、カーク船長に『宇宙服だけで宇宙空間を移動するのはリスクがあります。
また、船長に何かあったら誰がクルーをまとめるのですか?だから、副官である自分が行きます』と言って「ミスター・スポック」が宇宙空間を飛行する事になります。
ですが、その時の「ミスター・スポック」は何を思っているのかというと、
緊張と同時に自分達とまったく異なる考え方や行動をする【謎の存在】に対する好奇心が抑えられないのです。
なので、『いつも感情的な判断を否定している本人がいちばん感情的じゃないか!』と、思ってしまうのです。

*俳優:ブレント・スパイナーが「データ」を演じました。
次にシリーズ第2作目「新スタートレック」に登場する「データ」
このキャラクターは高性能の人工知能を保有しているアンドロイドの為、
人間とのコミュニケーションも普通にとれます。
ですが、「データ」は【何かを見て感動したり、何かに触れて感じる】という人間だったら当たり前に備わっているものがありません。
なので、「データ」は人間の感情とか感覚に憧れており、何なら自分も感情や感覚を経験したいと思っているのです。

なので、1996年に公開された映画「ファーストコンタクト」では、
「データー」は敵から【ある取引き】を持ち掛けられるのですが、
その場面は「データー」の事を知らないと、何ともシュールな場面ともいえます。
何故なら、その場面では拘束された「データー」の腕に敵がただ、ふ~っと息を吹きかけているだけだからです。
ですが、息を吹きかけられた「データー」は『ああ・・・なんだこれは・・』と、
非常に驚いて困惑してしまいます。
すると、敵が『感じるだろ?いいか、私たちに協力すれば、この感覚をお前に与えることが出来る。だから・・・・』と取引きを持ち掛けるのですが、
「データー」の事を知らない人からすれば『息を吹きかけられただけで、何でこんな反応をするんだ?』と思われるでしょう。
ですが、ドラマを見て「データ」というキャラクターの事を知っていると、
「データ」が長年求め続けた物が目の前にある!という事がわかる場面なのです。

この様に「スタートレック・シリーズ」の映画は、
ドラマに登場したキャラクター達の設定や関係性がストーリーに組み込まれている為、
ドラマを見ていないと演出の意図がわかりにくいのです。
だから、「スタートレック・シリーズ」の映画とはドラマを見ていたファンたちが、
『あの人、肩書が変わったんだ』とか『あのふたり、やっと結ばれた』とか『あの人にはこんな側面もあったんだ』という感じで楽しむのが、
映画版「スタートレック・シリーズ」の楽しみ方だと自分は思います。
*自分はスタートレックのリブート版の映画は『スタートレックじゃない!』と思っているので、
この記事ではリブート版については触れていません。その事をご了承ください。
*記事を読んでいただき、ありがとうございます。
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