はぐれの徒然なるままに(仮)

肩こりと老眼が進行中の中年男性による回顧録

「バブル」について考えてみた➁

自分自身が【バブル】について考える為に、書いている今回の記事。

今回は、日本で起きた【不動産バブル】を材料にして書いてみます。

日本の【不動産バブル】とは、1980年代後半から数年続いた現象です。
まず、その手法について簡単に書いてみます。
まず、自身の所有している土地を担保にして、銀行から借金をします。

次にその資金を使用して、新しく土地を購入します。

購入した土地が値上がりしたら、その土地を担保にして、

また、銀行から借金をします。

つまり、所有している土地が値上がりする程、

土地を担保にして、銀行から資金調達できる金額が増える手法です。
これが後に「土地転がし」と言われた手法です。

そして、この手法が繰り返し行われた事で【不動産バブル】が起りました。

*「土地転がし」については、簡略的に書いています。

 

【不動産バブル】の時代は、不動産会社も多額の利益を上げていました。

しかし、その状態が異常だと感じた2人の社長がいました。

1人をA社長。もう1人をB社長と仮定して書いていきます。


A社長は釣りが趣味でした。その彼が釣り船に乗っている時、

湾岸エリアを見て、こんな事を思いました。

「東京には土地が少ないから、値段がこれからも上がる!

 て言うけど、都心に隣接した地域には、未開発地域がたくさんあるぞ!

 これで土地の値段が上がるのは、おかしくないか?」


B社長は不動産会社の社長達の集まりに参加しました。
その時、どの社長も「土地の転売で儲かってしょうがない!」

と言っていました。B社長はその発言に対して、この様な事を思いました。

「複数の会社が集まれば、会社の実力によって、

 すごく儲かる会社もあれば、そんなに利益を出せない会社もあるはず。

 なのに、ここにいる全社が転売で儲かる!なんて事があるか?」


その後、この2人の社長は会社が所有している土地を急いで売却して、

バブル崩壊を乗り切ったそうです。

何故、この2人の社長は、急いで土地を売却したのでしょう?

それは、バブルが弾ける前兆をイメージしたからです。

 

「バブル」とは特定の対象物に、

多くの参加者と大量の資金が集まる事により発生します。

その為、需要と供給のバランスが崩れ、

特定の対象物の値段が大きく値上がりします。

しかし、需要と供給のバランスが戻る事で、

特定の対象物は大きく値下がりします(適正価格に戻るだけ)。

A社長はこの事を危惧して、対処しました。


「不動産バブル」では需要と供給のバランスが崩れる事で、

土地の値段が大きく上昇しました。その為に参加者全員が、

土地を購入する資金を銀行から借りていました。

銀行はお金を貸すのが仕事ですが、その貸す金額には制限額があります。

貸出金額が銀行全体の制限額を超えそうになると、銀行の貸し渋り

行政介入の可能性が高まります。(金融庁の行政指導など)

B社長はこの事を危惧して、対処しました。

今回は1980年代後半の「不動産バブル」を材料にして、

自分なりに「バブル」ついて書いてみましたが、

自分の知識が中途半端な為、上手く纏められませんでした。

そして、今回のブログで書いた「2人の社長」のエピソードは、

不動産コンサルタント長谷川高氏の著書から引用させて頂きました。